きららアニメ史を振り返ろう
2014年から毎年開催されていた「まんがタイムきららフェスタ」が今年は開催されない。一回目しか参加したことのない僕が言うのもなんだが、なんだか寂しいものがある。きららフェスタ追悼と次クールの『はるかなレシーブ』の成功祈願の意をこめて、きらら系列誌連載作品のアニメ化作品を振り返ってみよう。
『ひだまり・けいおん!』時代
2008夏 ひだまりスケッチ×365
2009夏 GA 芸術科アートデザインクラス(キャラット)
2009夏 かなめも(MAX)
2010冬 ひだまりスケッチ☆☆☆
2010春夏 けいおん!!
2011.12 映画けいおん!公開
2012春 あっちこっち(きらら)
2012秋 ひだまりスケッチ×ハニカム
きららアニメ黎明期の6年間は、『ひだまり・けいおん!』時代と言っても過言ではないだろう。原作の人気で言うと、『GA』も2作品に並ぶものはあった。そうならなかった理由はavexのせいだと思う。
また、上記の年表を見てもらえれば分かるが、きららアニメ黎明期はきららキャラット作品が多く、キャラット全盛期とも言える。
『きんモザ・ごちうさ』時代の到来
2013春 ゆゆ式(きらら)
2013夏 きんいろモザイク(MAX)
2014冬 桜Trick(ミラク)
2014春 ご注文はうさぎですか?(MAX)
2014年6月には5作品をフィーチャーしてまんがタイムきららフェスタ!が開催される。
2015冬 幸腹グラフィティ(ミラク)
2015春 ハロー!! きんいろモザイク
2015夏 城下町のダンデライオン(ミラク)
2015秋 ご注文はうさぎですか??
この3年間でいわゆる「きらら枠」が成立した、と言えるだろう。その原動力になったのは、MAX連載の『きんモザ』・『ごちうさ』の2作品。その一方で、一時代を築いたキャラットには、アニメ化に繋がるような作品がなかった……わけではない。2014年2月に単行本1巻が発売された『それ』は、虎視眈々と時期を伺っていたのだ。
そして未来へ…
2016春 三者三様(きらら)
2016秋 ステラのまほう(MAX)
2016.11 きんいろモザイク Pretty Days公開
2017冬 うらら迷路帖(ミラク)
2017夏 NEW GAME!!
2017年12月号をもってまんがタイムきららミラク休刊
2017.11 ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~ 劇場上映
2017.12 きららファンタジア配信開始
そう『NEW GAME!』である。「今日も一日がんばるぞい!」がひとり歩きしてネットのおもちゃにされながらも、10年続いたキャラットの表紙寡占*1を終わらせ、満を持してアニメ化された。
『NEW GAME!!』が『きんモザ・ごちうさ』時代に参入し三国時代を迎えた。そして、きららファンタジアの配信によってまんがタイムきらら帝国が成立した。その一方で、ミラクが休刊するという事態も起きている。
2018冬 スロウスタート(きらら)
2018春 こみっくがーるず(MAX)
『ゆるキャン△』は円盤売上で言えば『ごちうさ』を超える偉業を成し遂げた。そしてこの2018年、フォワードは『はるかなレシーブ』も控えている。
伝説が終わり、歴史が始まる。
*1:2004年12月号から2014年11月号までの間、まんがタイムきららキャラットで表紙を飾っていたのは、『ひだまりスケッチ』・『GA 芸術科アートデザインクラス』・『Aチャンネル』・『キルミーベイベー』の4作品のみだった。一応、2012年7月号では『はるみねーしょん』も表紙を担当したが、それは『キルミーベイベー』との合同表紙であった。