劇中劇「リズと青い鳥」における様々なこと
赤い実の個数
青い鳥がリズのもとにやってきたときには8つの赤い実が窓際に置かれている。
嵐の夜、リズが祈りながら過ごす食卓には3つ。
リズが青い鳥の少女に髪飾りとしてつけたのは、3つの赤い実。
リズと少女が二人で食事をしているとき、少女の皿にある実は2つ。
少女の正体に気付いた後、リズの机には7つの赤い実がハンカチの上に置かれている。
リズが青い鳥の少女に別れを告げる日、彼女の髪には5つの赤い実。
8=3+5以外の数字は全て素数というのは考え過ぎだろうか。
Conj.(Goldbach)
4以上の全ての偶数は,2つの素数の和で表せる.
リズの机の上
2階にあるリズの机には、いろいろなものが置かれていた。
- 青い鳥の少女が窓から飛び立っていることに気付くまで 本
- 少女の正体に気付いた後 ハンカチとその上に置かれた7つの赤い実
- 少女が羨ましそうに2羽の鳥を眺めた後 青い羽を閉じ込めた鳥カゴ
机に置かれるだけでなく床にも積まれていた本は、青い鳥の少女との日常を過ごしていくなかで片付けられた。
ということで、本はリズの孤独を表していた。
さて、孤独ではなくなったリズだが、ある日の早朝、少女の正体をなんとなく察してしまう。
不安になった彼女は、本の代わりにハンカチと赤い実を机に置く。
ハンカチは、青い鳥の少女が飛ばされたものを拾ってきたのだろう。
そのせいでリズは少女の正体に気付いてしまったが。
「あなたはどこにもいかないで」ということを飛んでいったハンカチで表現し、「私と一緒に過ごして」ということを髪につけてあげた赤い実で伝えている。
遠回しに伝えていたメッセージは、伝わったのかいないのか。
青い鳥の少女は、空を飛ぶ2羽の鳥を羨ましそうに眺める。
その様子を見たリズは、思い切って机に青い羽を閉じ込めた鳥カゴを置く。
より強く、少女を閉じ込めておきたい。
――しかし、リズは鳥カゴの開け方を知っていた。
神様、どうして私にカゴの開け方を教えたのですか