『リズと青い鳥』舞台挨拶に行きました

『リズと青い鳥』公開から4週目を迎えた5月12日、新宿ピカデリーとMOVIXさいたまにて舞台挨拶が行われた。

私は新宿ピカデリー10:30回に参加したので、どんな雰囲気だったのか伝われば幸いだ。

今回は山田尚子監督、鎧塚みぞれ役の種﨑敦美さん、傘木希美役の東山奈央さんに加え、吉川優子役の山岡ゆりさん、中川夏紀役の藤村鼓乃美さんの5人。

「皆さんハッピーアイスクリーム使ってくれてます？」と山田監督。観客は宣伝として1人につき5人に広めなければならないようだ。山岡さんが「ネズミこ…」と言いかけ、司会の方に止められる。

前日行われた音楽を担当した牛尾憲輔さんとのトークイベントの記事を見て感動した東山さん。「牛尾さんの話は難しいからよく覚えていない」と山田監督。

東山さんはGWに家族と『リズ』を観に行き、それぞれみぞれ視点、希美視点と種崎さんはアニメをあまり見ない友人に勧めたところ、「鎧塚みぞれという一人の人間がいた」と高評価を頂いたよう。

今回初の舞台挨拶の山岡さんはテンション高め。部長としてしっかりした優子の成長に感慨深いものがあるようだ。

それは藤村さんも同様で、彼女はこの日の衣装を手作り（！）したほど。アフレコ時、「みぞれを攻略する乙女ゲー」のようだと話していたらしい。劇中の夏紀の親指を立てるシーンには満場一致で

山岡さんは鑑賞後に環境音や人が何を考えているかが気になってしょうがない状態になってしまったらしい。

山田監督いわく、「リズと青い鳥症候群」。

話は変わり、東山さんは第四楽章について触れる。

第三楽章「愛ゆえの決断」はもちろん、第一、第二も合わせた3つは劇中で使われていた。

唯一使われていない第四楽章「遠き空へ」への想いを熱く語る東山さん。

山田監督は「第四楽章は次の『久美子二年生編』で」とのこと。「次の監督私じゃないんですけど」。石原監督のいない場で無茶振りを……。

山岡さんはフルートを吹けなくなる希美の演奏で感極まったそうで、どのように演奏してもらったのかを監督に訊ねた。

こういうシーンになります、ということを説明するとああいう形になったようだ。と説明したところで何かを思い出した山田監督。

しかし、それを言いよどむ。気になってしょうがない登壇者に問われ、「演奏を聴いたとき、紅白の安室（奈美恵）ちゃんを思い出した」と答える。「モヤモヤするよりはマシ」と東山さん。ごもっとも。

最後の挨拶に入る前、東山さんから「挨拶しないで語ってたいです」との一言も、残念ながら終わりの時間に。

捌ける際、藤村さんが親指を立て去っていくファンサービス。

リズと青い鳥症候群が改善するどころか、こじらせそうな私も満足の舞台挨拶だった。