3連勝以上でオープン入りしたダート馬の昇級初戦の成績
春のGⅠシーズンが到来した。4年連続リーディングのクリストフ・ルメールは、レシステンシアで高松宮記念に挑めたはず*1なのに、裏開催のマーチSで条件戦を3連勝してオープン入りしたアメリカンシードを優先した。
しかし、結果は14着。落鉄の影響*2もあるだろうが、条件戦を連勝し上位人気になった馬の結果がふるわない、いわゆる「昇級の壁」にぶち当たってしまったということなのか?
ということで、2016年1月から2021年3月末までの約5年間、3連勝*3以上で条件戦からオープン入りしたダート馬の昇級初戦の成績を調べた(表記は「馬名 レース 着順(人気)」)。
2016年
2017年
グレイトパール 仁川S 1着(1人気)
マイネルトゥラン ダイオライト記念 7着(2人気)
サイタスリーレッド 栗東S 1着(3人気)
オウケンワールド 名鉄杯 1着(1人気)
ドライヴナイト ギャラクシーS 3着(7人気)
2018年
スピーディクール バレンタインS 8着(2人気)
サクセスエナジー コーラルS 6着(1人気)
フェニックスマーク ブリリアントS 1着(3人気)
オールドベイリー NST賞 4着(1人気)
エイコーン 東京大賞典 5着(5人気)
2019年
クイーンズテソーロ ジャニュアリーS 4着(2人気)
インティ 東海S 1着(1人気)
ロードゴラッソ マーチS 6着(3人気)
ヒロシゲゴールド 東京スプリント 3着(1人気)
マリームーン オアシスS 6着(3人気)
ヒザクリゲ サマーチャンピオン 2着(2人気)
2020年
ロードレガリス アルデバランS 1着(1人気)
ベストタッチダウン アンタレスS 14着(1人気)
マグナレガーロ 平安S 6着(6人気)
ロードブレス スレイプニルS 4着(4人気)
ヒラソール 天保山S 3着(6人気)
メイショウカズサ カノープスS 15着(1人気)
ダンシングプリンス カペラS 3着(2人気)
2021年
ペオース 門司S 12着(1人気)
サイクロトロン 千葉S 8着(3人気)
アメリカンシード マーチS 14着(1人気)
人気は【11-5-5-6】と期待されているのに対し、着順は【6-1-4-16】とふるわない。
1番人気はロードレガリスが2020年のアルデバランSを制して以降4連敗中。しかも4頭とも2桁着順。最近の印象が悪いのも頷ける。【4-0-1-6】という極端な結果からすると、馬券を買うなら複系より単系がいいだろう。思い切って外した馬券も考えるべきかもしれない(というかそのレース自体買わない方がいいか……)。
おまけ:1番人気で昇級初戦を敗れた(アメリカンシード以外の)6頭の次走成績
サクセスエナジー 18'かきつばた記念 1着(2人気)
オールドベイリー 18'室町S 1着(2人気)
ヒロシゲゴールド 19'天王山S 9着(1人気)
ベストタッチダウン 20'太秦S 1着(2人気)
ペオース 21'アルデバランS 12着(2人気)
メイショウカズサ 21'名古屋大賞典 8着(3人気)
敗戦を糧に3頭が勝利している。今回のアメリカンシードも、連勝がストップしたからといって見切りをつけるほどではないだろう。